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ゆぐどらぐらし

世界樹の迷宮2のプレイ日記のようなキャラ日記

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オーガ・サーカスの日記 最終回

◆王虎ノ月 28日

もう一度必ずここで!クアナーンさん達と待ってるからね! N・クジョー

コーエン、私は諦めないからな。1年後、必ず…… マミヤ

出てく連中が戻ってきたら、アタシの教え子達が制覇しちゃってたりしてねぇ ベンテン

あー、不安だー。一年後ここにきちんと戻ってこれるかすら不安だわー モモ

時間をください。一年後にはかならず戻ってくるように頑張りますので コーエン

一回りと言わず十回りくらいビッグになって戻ってくるからな!アバヨ! モリーノ

次にお会いするときは……ノダ様が胸を張って紹介できる妻でありますよう さくら

別に戻ってこなくてもいい 皆なんかアーシャのおまけみたいなもの シハルツ

戻ってきたら是非、私達の部屋に遊びに来てくださいね! アーシャ

もう共に戦うことはないかもしれん。が、また集うと言うならば楽しみにしよう ノージ

footmark001.gif
たま


そういや初めてこの日記に書き込むんだっけ俺。
内容は気になるけど、読まないって約束したもんな。
でももしよければ、一年後に戻ってきたら読ませてほしい。
読みながら、思い出話と共にあの日あの時、皆がどんなことを思っていたのかが話せたら最高だと思うぜ。

それじゃ、しばらく会えないけど、絶対に元気でいろよ!
一年後、この場所で!
じゃあな!!

王虎ノ月 28日
オーガ・サーカス リーダー ノダ
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| オーガ・サーカス | 21:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ノダの日記 第33回

◆王虎ノ月 14日party095.gif


番号:62(ノージ)、35(コーエン)、56(アーシャ)、16(クジョー)
この前から気にしてる特訓だけど、どうやるのがいいのか分からないんで何個か実験してみようと思う。
今日はプラン1:上ってく特訓。

どういうのかというと、少し低めの階層からドンドン上を目指す特訓。
下で体を温めて上でテンポよく戦ったらどうだろうということな。

ということで第4階層の16Fから城までいってやろうという話になったんだけど、20Fで完全に俺達の進軍はストップした……



って、何もヤバいことがあったわけじゃないんだよ。
20Fからさ、城に向かう場所あるじゃん。
あそこ通ったら丁度クアナーンさんに会ってさ。
元気かな?と思って簡単に挨拶したら、なんでも空の民の記念日みたいなのだから優れた剣士がいたらもてなさないといけない。
って。
どうやったらそんな記念日ができるのか不思議だったんだけど、コーエンの推理だと
「俺様たちより先にこいつらに会ってる人間、つまりハイ・ラガードの王族が原因じゃないか?例えばこの日に、剣が得意な王族が空の民の窮地を救ったことがある、とか」
とのこと。
なるほど、俺らの国に空の人の伝承みたいなのがあるのと同じくあの人達にも地の民に関する伝承が残るってことか。

で、まあもてなさないといけない、と言われたら無下に断るわけにもいかないじゃん?
そもそもしばらくここに地の民、つまり樹の下に住んでる人間が来てないってことは、今日この日まで毎年、この記念日を「また……剣士こないね……」って寂しく過ごしてたことになるんだし。
なんかすごく切ない映像が浮かんだけど、誇り高そうなあの人達の前じゃ言えないなこりゃ。
ともかそんなわけでちょっとした宴に参加してきた。

一応剣士ってことで俺メインではあるんだけど、「もちろん連れの者も厚くもてなさせてもらう」っていうからみんなでカンパイ。
いやー、楽しかったわ。
正直ちょっと心配だった空の民のご飯もめちゃくちゃうまくて疑った自分を反省したくらい。
あの樹に住んでるんだから当然材料は全部樹海産なんだろうけど、それを思わせない……いや、見た目だと魔物っぽい部分(足とか羽根とかそういうの…)が汁物にモロ入っててちょっとヒいたりするけど、その印象をすっとばすほどの味で、特にクジョーが半泣きになるくらい感動してた。
まあでも、樹海産だからどうのってビビることはないよな。宿屋だって普通に樹海メシ出してるんだし……むしろあっちのほうが観光客の話のタネにって極端な味付けしてるからよっぽどアレだしな……

そうそう、この話のオチがまたすごくてな。
その空の民の宴なんだけど、食器とかはまあ木とか葉っぱで出来てて、その周りに綺麗な石とかを飾るんだよな。
もしかしたらあの中には貴重な鉱石とかもあるかもしれないけどそれはとりあえず置いといて、その中に一つ金色に光るものがあったんだ。
まさかと思ったけど、よくよく見ても間違いない。
ずっと依頼受け続けてる「金細工の駒」だよこれ!!確か樹海で落とした人がいたって聞いたけど回り回ってこんなとこにあるとは思わなかった……

なんでこんなもの持ってるんですか?という俺らの問いに対するクアナーンさんの答えが「光って綺麗だったからな」ってのは、失礼だとわかっちゃいるんだがその、やっぱ鳥っぽいとこあるよなと思った。もちろん言ってないぞ。

ってわけでとりあえず一つ依頼を消化。でもこの物々交換の駒、全然「公女」の駒に辿り着かないんだけど、手元の駒は最初のヤツと比べて価値上がってるんだろうか……どこかで振り出しに戻ったりしそうでちょっと怖い。

◆王虎ノ月 15日party096.gif


番号:65(たま)、33(モモ)、63(ノージ)、54(アーシャ)
えーと、結局昨日の特訓方法は重大な欠陥があることがわかったんで却下。
「階をいろいろまたぐと何か見つけてしまう率が高くなって特訓じゃなくて探索になっちまう」ってのがよくわかった。
昨日のはまあアクシデントみたいなもんだけど、他の階で受けっぱなしの依頼に必要なものが見つからないとも限らないしなー・
ってことで今日の特訓候補は「同じ階に留まる」。
で、そう思っていつものクセで酒場に寄ったらひとつクエストがあってさ。
「23Fで半日間狩りを続けて倒した数を競争」
これ、国の恒例行事らしいんだけど、普段はもっと下の階層でやってたらしい。
でも今年はほら、俺らが城みつけちゃったからそこでやろうぜ!ってなったとのことなんだけど……
23Fってアレだよな……鉄の兵士がうろうろしてて、奥にジャガーノートいたとこ……
誰かちゃんと視察して決めたんだろうか……全滅するギルドがいてもおかしくないぞ……

まあ、とりあえず参加するかと思って詳細を聞くと「期間中ならいつ行ってもいいけどスタートは夜明け」っていうじゃん。
25Fの磁軸からも21Fの磁軸からも少し時間かかるんだよな23Fって。
だから朝一で出てもダメ。
かといって夜中から行って夜越すなんて危なすぎるので、仕方ない25Fで登録しておいた磁軸を戻しに23Fに行くことに。
まあつまり下準備だな。
21Fから上って23Fまで。
途中にいるでかい首たくさんトカゲからは結局逃げながら磁軸を起動だけして今日は帰還。
結局特訓らしい特訓になってないんだけど、明日のクエストは「23Fに留まって」ってことなんでこっちを特訓にしてもいいんじゃないかと思ってさ。

それにしても剣術大会といいこの狩り物競争?といい、冒険者向けのイベントの多い国だなー。
それだけ国が冒険者に集まって欲しいってのを示してるとは思うんだけど、その数多くの冒険者の中で俺らが今一番制覇に近いんだよな……なんか実感沸かないなあ。


◆王虎ノ月 16日party097.gif


番号:22(マミヤ)、62(ノージ)、54(アーシャ)、34(コーエン)
今日はその、反省の日。
昨日えらい増長したこと書いちまったことを凄く反省&後悔……

いや、行ってきたんだよ、昨日のクエスト。
23Fの魔物出来るだけ狩って来るっての。うちらはえーっと、7体だっけ?倒したはず。
そんで喜び勇んで戻ってきて酒場に報告して、午後の探索に出たんだよ。
ひとまずクエストのことは結果が出るまで置いとこうってことにしてな。

そんで、23Fに磁軸設定しちゃったから25Fに戻そうかと思って出てったんだよ。
そしたらいやがるんだよ、アレ。
ジャガーノート。

うわいるよとか呟いて皆の顔見たけど、皆もおそらく俺と同じく「一度倒した相手だし」くらいに思ってるように見えた。
で、この話の流れだと結局ボコボコにされた、とかなりそうなんだけどそうじゃなくて、やっぱ倒せたんだよ。
それもかなり余裕でなー。
何がいけないってこのことでさらにちょっと調子に乗っちゃったんだよ俺ら。まあ主に俺が。

結局ジャガーノート戦でそれなりに消耗したのと遅くなりそうだったんで25Fまでは行かずにうろうろして街に戻ってきたんだけどさ、そこからだよ問題は……

日課で酒場に寄った俺達が見たのは信じられないもの。
酒場の掲示板にでかでかと貼られた「クエスト終了」の張り紙。
普段そんなもんない(受けたクエストは紙がはがされる)からなんだろうと思ったら今朝おれらが行った23Fの狩りクエストの告知の上に貼られてるんだよ。
でも受付期間まだ1週間くらいあったと思うけど、と思っておやっさんに聞いたのがこのヘコみの始まりだ。

「おっ、優勝は逃したがさすがにいいところまで行ったじゃねえかお前達」
ってのがまず何のことかわからなくて首を捻ったんだけど、少し考えて例のクエストの事だと気づいた。
「え?優勝俺らじゃないの?」
とか言っちゃった俺の過去を消したい……
「バカ言え、ちゃんと張り紙見たか?」
とのおやっさんの言葉に俺はカウンターを立って再度掲示板へ。
そこには相変わらず「クエスト終了」の紙が貼ってあったんだけど、よく見るとその紙には別のことも書き添えてあった。
「本年度の大会は、討伐対象の魔物をギルド『エスバット』の二人が全滅(推定25体討伐)させたため本日をもって終了となります」
……ぽかーんて顔してたと思うわ。
そこに追い討ちをかけるように現れたのが当のエスバットの二人。アーテリンデさんとライシュッツさん。
「おひさしぶり」
と微笑むアーテリンデさんはところどころ包帯を巻いてちょっと痛々しかった。ライシュッツさんも同じ。
「あ、どもです」
となぜかビビった感じの挨拶をした俺もやっぱり消したい。
「すごいですね、あの手ごわいのを全滅させるなんて……やっぱお二人のほうが強いんじゃ」
と俺が言うと、その、睨まれた。凄い勢いで。
「それはつまり、あの時の私達は力量に劣る相手に敗れたって言いたいの?彼女を守りたいという気持ちに嘘があったと、そう言いたいの?」
詰め寄られ、まくし立てられ、思わず尻餅をついた俺。本当にかっこわるい。
「違うわ、あのときの私の気持ちは本当だった。貴方達を全力で止めようとして、負けた。そうでしょ、違うの?」
俺はあまりの迫力にたじろいで、あぅあぅと口を開いたままだったけど、マミヤさんがそれを見て俺の前に出た。
「……そうだ、お前達は負けた。私達が……勝った」
「そう」
満足そうに呟いて声のトーンを落としたアーテリンデさん。
それを引き継ぐようにライシュッツさんが問いかけてきた。
「ならば、今回のこれはどういうことかな?」
これ、とはもちろんクエストの結果のことだろう。
圧倒的大差で俺達は「負けた」のだ。そこになにがあったのか。
「あの階の魔物はその、手ごわいから……」
「つまり?自分達に手ごわい魔物なのだから他のギルドにはもっと辛いだろうと?アレだけ倒せるのは自分達くらいのもんだろうと思ったわけかね?」
「う……」
図星。もう何も言えない。
確かにあのフロアにはまだまだ敵がいた。しかし俺達は消耗やなんかを理由に「たった7体で切り上げた」んだ……
「こんなことなら、自分達であの子が弄ばれた仇を取りに行くべきなのかしら……」
アーテリンデさんが呟く。
俺はまだ何も言えずに下を向く。
その顔が強引に持ち上げられる。
そこにあったのはコーエンの顔だった。
胸倉を掴まれてるんだと、そのときようやく気づいた。
「ごめん……」
俺をぶん殴る前、コーエンはそう言ったと思う。
「何下を向いてるこの馬鹿!お前はまだこいつらを侮辱したいのか!」
コーエンが指差しているのはアーテリンデさん達だ。
「お前はあの時、こいつらの信念を砕いて、想いを受け取って先に進んだんだろうが!」
そう言って、俺を床に下ろす。
「……今日は、モリーノもさくらもいないからな……」
その役をやってやったんだとばかりにコーエンが横を向く。
「いや、悪かったコーエン」
正直、アルケミストの腕力は俺にダメージにはならなかったけど、殴られた頬はいまでもジンジンと痛み続けている。
その痛みがまだ新鮮なその時、俺はエスバットの二人に深く頭を下げた。

「すまなかった。城を見つけて、冒険の終わりが見えたことで気が抜けてたのかもしれない……二度とこんな無様な真似はしないから、許して欲しい。あんたらの仲間の仇も絶対にとる、だから……俺達に任せてくれ」

そう言って顔をあげるとさっきまでの険しさが嘘のようなアーテリンデさんの笑顔があった。
「じゃ、そうするわ」
笑顔のままそれだけ言ってアーテリンデさんは酒場を出て行ってしまった。
俺が呆然としてると、入り口からなぜかウチのギルドの残りのメンバーが入れ違いに入ってくるのが見えた。

「よっ、ってあれ?一緒にメシじゃないの?」
声をかけるモリーノに何事か呟いて、エスバットは夜の闇に消えて行った。
「どうしたんだ?」
俺が聞くと、さくらちゃんが教えてくれた。
「宿に連絡がありまして、エスバットの方達が夕餉を共にしないかとお誘いくださったとのことでしたので参上したのですが……」
「行っちゃったねえ?」
不思議そうな顔の一同に、おやっさんが言う。
「ま、いいじゃねえか。お代はもうもらってるんだ。好きに食ってけよ」
さらに不思議そうな顔をして俺が尋ねる。
「え、そうなの?」
「ああ、今から落ち込むだろうからうまいものでも食わせてやってくれ、って。例のクエストの報酬全部渡してな」


で、今一通り宴会して帰ってきて、これを書いてるんだけどさ……
俺ら、いや、ヘタすりゃ俺だけか。
まだまだだよな……ほんっとまだまだ、全然。
今思えばさ、確かに負けたけどあの二人かなり怪我してたんだよな……結構無理したってことだよな。
そんなにしてまで、俺の未熟さと慢心を諭しに来たんだぜ?
もうほんっと、情けないわ。
でも、コエーンも言うように落ち込んでるのはそこまでしてくれた二人に失礼だもんな。
明日からはまた初心に戻って、気合入れた冒険をしてやろう!
よっし、やるぞーーーーーー!!!!!

| オーガ・サーカス | 15:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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寄せ書き

◆笛鼠ノ月 3日

みんなだいすきー!
モリーノの馬鹿は死ね!馬鹿! モモ

シーちゃんとずっといっしょにいられますように
私もずっと一緒にいるよアーシャ
シーちゃん寝てるので代わりに キャー  アーシャ

このギルドが一ヶ月もったのもキマイラをやっつけたのもボクのおかげだよ!
ま、そりゃ一人じゃどうにもならないから、皆もよくやったと思うよ
世界のN・クジョー

今日飲んだ中だと……やはりビールか。
しかし酒場の主人が作ってくれたカクテルも捨てがたい。
どうやらあの新作の名前はうちのギルドにあやかってオーサカと言うらしい。 マミヤ

僕…このギルドに入ってよかった コーエン

なんで俺の顔こんなに腫れてんだろ…みんなまだすげー酔ってるんだけど酔い醒めちまった。
いやでも、さくらのアレは惜しかったなー。モモに目を突かれそうになったけど。
危なかったわ、アイツ最近俺への攻撃が容赦ない気がするんだが、なんでだ?
ちょっと散歩でもしてくるか。ほい、色っぽいさくらにパス。 モリーノ

 さくら

上のさくらのは朦朧としたさくらに何とか書かせた一文だ。
シハルツはどうやっても起きなかったので、まあアーシャが代筆ということで勘弁してもらおう。
それにしても、酒を飲まない面子はいろいろと面白いことになっているな。
正気…というかアルコールが抜けてからこれを見たら発狂しそうな輩もいるが、ちょっとノージ老に頼んでみるか。
私は、この程度の酒量でどうにかなるようなことはないが、それでもまあ、今日の酒は悪くなかった。
あの頃も、こんな酒を飲んだな。これからもきっと、そう、きっと楽しい。
…少し酔っているかもしれない。夜風に当たってくるとしよう。 ベンテン

ほっほっほ、皆楽しそうでなにより。
ワシも久方ぶりに我を忘れて楽しんだぞ。
さて、ベンテンお嬢ちゃんからも頼まれたことじゃし、やっておくかのう。 ノージ

この頁に於いて全ての改変を封ず

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| オーガ・サーカス | 11:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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0日目「こんにちはおまえら」

よっす!俺はノダ!
ここ、ハイ・ラガード公国にやってきた駆け出しの冒険者ってヤツだ!
というか、冒険者の駆け出しってなんだろうな?
免許があるわけじゃないし「今日から冒険するぞー!」って言ったら冒険者なんだよ。
駆け出しだろうと熟練だろうと、傍から見たらヤクザ者なんだよねー。
とはいえ、歴史に名を残す大発見をするのもまた冒険者だし、人生賭けたバクチってことか。

でもまあ、人間生きていくには金がいるわけで、便利屋みたいなことをしちゃあ冒険の資金を貯めてた俺なんだけど、ある日客から聞いたんだよ。
「あらやだ!ノダちゃんに頼んだらやっぱり綺麗な草刈りしてくれるわネェ!」
…あ、もうちょい先だ。ケーマおばさんの話は長いから思い出すのも一苦労だな。

「ところでノダちゃんは行かないの?ハイ・ラガード」
俺は始めて聞く名前に首をひねって、もらった賃金を数える手を止めて聞いたよ。
ハイラガー?って。そしたらおばちゃんが言ったのさ。
「知らないの?冒険者の憧れの国、ハイ・ラガード公国。なんでも国にある巨大な樹を登って探索してくれる冒険者に援助をする国なんだって!国がバックだから食いっぱぐれることもないし、あまりに広大だからいくら冒険者がいても困ることはないんだとか…」
その後は確か食いっぱぐれると言えば…で失業した近所のオッサンの話を延々と聞かされたっけ。
「あ、でもノダちゃんがハイ・ラガードに行っちゃうとウチの庭の草刈りしてくれる人がいなくなっちゃうわ!お隣のナガーラさんだって子守りはノダちゃんが一番って…」
長くなりそうなケーマおばさんの話を切り上げて俺は家にダッシュで帰った!
冒険用に貯めてた貯金箱をぶっ壊していろいろ省略して、今この国に入ったわけだ。

にしてもこの国はすごかった。
国境越えてすぐ「冒険者はこちら」みたいな案内あるのな。
冒険者ってまあ、見た感じで分かるんだけどさ、普通はみんな「あー便利屋ね」か「ああ社会不適合者ね」のどっちかの顔をすんだけど、道行く人がみんな当たり前の顔をして通り過ぎるんだよ。
それどころかどう見ても同業者がバンバンいるわけ。
どうやらおばさんの言ってたことはウソじゃなかったみたいだ。
こりゃあいい予感がするぜ!

道の看板を辿っていくと行きついた先が「冒険者ギルド」って建物。
郷に入っては郷に従えっていうし、冒険先の国が入れって言うなら入るしかない。
ドアを開けるとごっつい鎧の人が近づいてきた。
「君も世界樹の探索に来た冒険者に違いあるまい。探索にはギルドの作成が必要だ」
ギルド…確かに冒険者はギルドを組むのが一般的だ。大体は見習いとしてどこかのギルドに入るか、一人である程度業績を上げて名声をバックボーンにギルドを結成するんだけど、俺は後者を目指してコツコツやってたわけ。
「生死を共にする信頼できる仲間が集まるのがギルドの存在意義だ」
いや、まあ間違っちゃいないけど仲間ってなあ。
「ギルドを結成するか?」
周りを見れば冒険者ギルドの中には大小様々なギルドらしい、仲間と語り合う人たちが見えた。
「ひとりじゃだめなのか?」
俺が尋ねると鎧の人が豪快に笑った。
「もちろんいいさ、しかし世界樹をなめると命がいくつあっても足りんぞ」
そう言って俺にノートを突き出す。
「なにこれ、1ページみんな名前が消されてるけど?」
「全滅したギルドの名前だ。殆どが少人数ギルドだな」
二の句がつげやしねえ。俺は観念してギルド結成を鎧の人に頼んだ。
「仲間はどうする?すでにいるならば言ってくれ、いないのならば…」
くい、とギルドのロビーを指差す。
「君よりも頑固な連中がいてな、自分でギルドを作るのはイヤだと言うのがあの辺にいる。一匹狼や傭兵、どれも後ろに『気取り』がつくようなレベルだろうが、声をかけてみるのもいいだろう」
「ふーん、わかった、サンキューな、鎧の人」
「ギルド長だ」
……やべぇ
俺はそそくさとロビーに向かう。
確かにいたいた、ひとクセもふたクセもあるような連中ばかりだ。

さてと、それじゃあ声をかけるとするかね。

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