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ゆぐどらぐらし

世界樹の迷宮2のプレイ日記のようなキャラ日記

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ベンテンの日記 第4回

◆王虎ノ月 19日

マミヤから日記が回ってきた。
今日はアタシの番だね。

しっかし、マミヤがやたら渡すのを渋ると思ったら……ずいぶんと思い切ったじゃない。
でも、アタシやコーエンみたいにアンタの本音がなんとなくわかる人間以外はさ、逆にとっくにアンタがコーエンに猛アタックを仕掛けてると思ってるはずだよ……

と言ってももうマミヤはこれ読まないかもしれないんだっけ。
じゃあさっさと自分のことを書くとしよう。

まずこの冒険の目的……ってココまでの連中と大体同じだよ。
本部でくすぶってた所をおせっかいな新人に誘われてなりゆきで、ってとこ。
というかそもそも本部でくすぶってる連中をリーダーがまとめあげて作ったギルドだもんね、うちは。
くすぶってた理由は……前にも書いたからいいか。

ともかく、なりゆきで始まっちまった二度目の冒険だからねぇ、これといって目標もないってわけさ。
ただ、そうだね、命がけの冒険者をバカにするオーバーロードはぶっ倒しておきたいし、それと、土の下にいるあいつらに土産話を、アタシらが目指していた場所がどんなだったか、教えてやりたいとは思うね。


冒険が終わったあとはまあ、どこぞの鎧女と同じように後進の面倒でも見てやろうかな、と最近ちょっと思い始めたところ。
うちのリーダーもそうだけどさ、若さと勢いだけじゃどうにもならないことって結構あるんだよ。若くて勢いがあるうちにはなかなか気づけないものだけどさ。
アタシらの時はそういうのを教えてくれる人もいなかったし、今だってギルドに気のつく先輩がいなけりゃどうにもならないんだから、誰かが率先してやってもいいんじゃないかな、ってね。
それにほら、この国は世界樹のおかげで一大冒険者産業みたいのが出来上がりつつあるわけだし、需要はあるでしょ。

いっそのこと、冒険者育成学校みたいにしてもいいかもしれないね。
なんて、そんなのも全部、今の冒険をみんな一緒に終わらせてからの話だけどさ。
だからこそ絶対、きちんとケリつけてやろうじゃない、ね。
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| ベンテン/ダークハンター | 21:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ベンテンの日記 第3回

◆王虎ノ月 8日

日記が回ってきたけどアタシは今日は待機組。
ちょっと前までは「しょうがないねえ」なんて言ってたんだけど今日はダメだね。
どうにもさ、うずくんだよ体が。

ずっと忘れてた感覚だね。
あの空の城を見てからなんかこみ上げてくるんだよ。
「憧れ」と「怒り」がね……

そういえば、前の日記に書いてたっけ。
10Fを越えたら教えてあげるって……

まあ、ヒントはいろんな人が言ってるし、細かくはいいよね。
昔、前にこの樹に挑んで、全滅したってだけの話だし。
その時のアタシはまだハタチのガキで、そのガキについて来てくれた皆を全滅させて、おめおめと生き残って……
ずっとギルド本部でくすぶってたんだよ。

挑むことも、頼ることも、進むことすら放棄したくせに冒険者であることを捨てられずにいたところを強引に引っ張り上げたのがあのボウヤってわけさ。

最初はさ、あのコに自分を重ねてたんだよ。
勢い任せで、危なっかしくて、目ばっかりキラキラさせてさ。どっかのバカの若いころみたい。
先輩冒険者として心得みたいなものだけでも叩きこんで出てってやろうって思ってたんだけどね……
いつからだろ、すっかりこのギルドのご意見番みたいになっちゃってさ、それを悪くないって思いだしたのは。
マミヤも書いてたっけ……ここが家なんじゃないかと思いはじめたんだよね。

でも、そうしてこのギルドの存在がアタシの中で大きくなるにつれ「フライツァイト」、前のギルドのことを忘れてしまうような気がして怖かったんだよ。マミヤに言った「死に場所を探してた」ってのはこの頃かね。大体7.8Fを探索してたころさ。
結局前のギルドのことも引きずるし、今のギルドも失いたくないっていうどっちつかずの状況に勝手に追いこまれてたんだ。
でも、いくつかの出来事があってさ、考え直すようになった。
ひとつは、キマイラを倒したこと。
これは単純にトラウマを乗り越えたってとこかね……ちょっと期待してたこともあったんだけど、さすがに10年の歳月はそれを許すようなもんじゃなかったね。

もうひとつは、アーテリンデとの一件。
あのコはさ、もう一人のアタシだね。
もしも、前のギルドの仲間がバケモノに作りかえられてそこにいたら、同じことをしたんじゃないかと今でも思うよ。

あとはあの天空の城を見つけたことだね。
あの圧倒的な未知の物を見て、燃え上がっちゃったんだよ。
一度は消えたと思ってた「冒険心」ってのがさ。
確かにオーバーロードの一件はあるけど、単純に誰一人入った事のない場所を探検したいっていうのはウソつけない冒険者の性分だよねえ。

で、最後にもう一個あるんだよ……
一昨日と昨日の探索でさ、23Fに行ったじゃない。まだ行ってない人はわからないかもしれないけど、そこには明らかに人造の兵士ばかりが闊歩してたのよね。
つまり、あそこをうろつく兵士の数だけ冒険者の亡骸が弄ばれてるってことでしょ?
実はさ……10年前に死んだアタシの仲間、一人だけ墓に入ってないんだよね……

オークっていうバカ野郎でさ。
今のうちのギルドで言うと……あー、いないね。堅物でフケ顔で……ホントバカ野郎。
パラディンだったんだけど、いつだって進んで仲間の盾になるヤツで。危なっかしくてさ。
まあ、マミヤも同じく危なっかしいから目をはなせない……ってのは多分余計なお世話なんだろうけど。
ま、それは置いといて、オークの話だね。
あの日、キマイラがうちのギルドを襲ったあの日、アタシは仲間の手で逃がされて一人街に戻った。
ギルド本部もなかったし、酒場だって今みたいな場所じゃなかったし、何よりあの時期一番強かったのがうちのギルドさね。
だから、まだ国を挙げての調査をしてなかった時期にアタシは公宮に飛び込んだ。
床に頭をこすりつけ、自分達の冒険の成果、今うちらが提供してる情報と同じようなものを差し出して懇願した。
あいつらを助けてくれ、ってね。

もちろん渋い顔はされたけど、腕自慢の騎士が数人名乗り出てくれた。
彼らを伴ってアタシはもう一度10Fへと行った……けど、そこにはもうキマイラはいなかった。
ただ、道を塞ぐように折り重なったアイツらの亡骸があるだけだったんだよ。
そしてその中に、オークの死体はなかったんだよ。

あの時は、キマイラが死体を持って行ったのかと思ったんだよ。
だから、5Fでキマイラを倒したときちょっとだけ期待したんだ。アイツの遺品でも体につけてるんじゃないか、なんてさ。
でも、アーテリンデの話を聞いて、そうじゃない可能性を考えはじめた。そうあって欲しくないとは思いながらも、ね。
実際、オーバーロードがどういう基準で冒険者を集めてるかは知らないし、本当は別の魔物が死体を持ってっただけかもしれない。
それでも心のどこかで「魔物の中にオークがいるんじゃないか」と思い続けるなんて、バカらしいことにどこかでけじめをつけたかったんだ。
だから、23Fの魔物の1匹目を倒すとき、耳元でそっと「さよなら」って囁いてやった。
そしたら、そしたらさ……多分気のせいか幻聴だよ、もちろんわかってる。
でも聞こえたんだよ確かに
「ありがとう」
って。
よくわかんないけど、これでいいんだって、ようやくアタシの中で前のギルドのヤツを全員弔ってやれたと、そう思ったよ。
だからもう悩まないし、あいつらに後ろめたく思うこともない。
「元フライツァイトのリーダー」なのは変わらないけど、胸を張って「オーガ・サーカスのご意見番」だって、名乗っていくよ。

カッコ悪いこと書いちまったかねえ。
まあいいよ、読むのがアンタらならさ。そう思えるようになったのだって、結局はアンタら皆のおかげなんだしね。
あ、そうそう、今後のことについてちょっと思うことがあるからまた明日にでも書くわね。

◆王虎ノ月 9日

さて、昨日書いた「今後について」のことだけどさ、まあ同じ内容を明日ミーティングでも言うけどメモ代わりに書いておくよ。
現在アタシらが到達しているのが24F。
ついに昨日ジャガーノートとかいう23Fの門番を倒したっていうし。

そしてそこで聞いたっていうオーバーロードの台詞。
あとはそうだね、まあ入り口から見た外観とかから考えるに、頂上は目の前だと考えるんだよね。
でも24Fに入っても何もなかったと聞くんで、おそらくは25Fが最上階……
泣いても笑っても、そこでオーバーロードを倒せばこの冒険はひとつの終わりを迎えるはずだよ。

そこで、なんだけどさ。
まず探索について、少し集中強化をすべきだと思うんだよね。
方法はリーダーに任せるけど、23Fの兵士に苦戦する状態でそれを作ったやつに勝てるとは思えないし、やっとかなきゃいけないと思う。


あともうひとつ、この日記のことなんだけどさ、今アタシが3回目を書いてるじゃない?
まだ3回目を書いてないのがノージさんと、まあ一応たまもだね。
その二人が書き終わったら、1日1人で12日回さないかね?
理由は上にも書いた通り、この冒険が終わりに近づいてるから。
前のほうにも書いてる人いたけど、これが終わったらどうするだとか、ここまでの冒険での思い出とか。
そういうのって形に残したほうがいいんじゃないかと思うんだよ。
アタシの話で悪いけどさ、何にも残ってないんだよね。アタシが昔冒険した証ってのが……
ちょっと寂しいじゃない?
だからワガママかもしれないけど、そうしてくれないかねぇ?

◆王虎ノ月 10日

今日もまた探索組じゃなかったんで昼間はウロウロしてたんだけどね、ちょうど本部の前を通ったときにギルド長に捕まったんだよ。
「なあベンテン、お前のところのギルド、何かしているか?」
って急に聞かれて全く意味わかんなかったんだけど、何やら今日の探索組が出掛けに「すぐ見つけてきますから」とか言って出かけたらしいって言うんだよ。
アタシは昨日受けたクエストの内容知ってるからそこでピンときたね。
「アンタから頼まれたはずの探し物をしてるんだよ」って。
そしたらアレは「探し物?」って不思議な顔してたんだけどさ、ちょうどそこにウチの連中がやってきて「探し物」を渡したわけ。

あとはまあ、アレが照れながら「今度飲みに行く」とか言って適当にみんなを散らしてたけど、ありゃ兜の下は真っ赤だね。
皆が酒場へ報告へ行ったあと「恥ずかしいなら一緒に行ったげるよ」って言ったら「う……頼む」だってさ。
まったく素直じゃないったらありゃしないよね。

あれ、そう言えばアレと酒場で会ったことないけどどんな格好してんだろうね。
話じゃスカーフ忘れてったとか言ってたし、もしかしたら私服なのかね。
だとしたら、まあ意外と前向きなのかもね。酒場の親父は多分アタシより付き合い長いとは言え、男だからね。
男に素顔見せてるってのは脈ある……のかねえ。
まあいいや、せっかくだからマミヤも連れて行って一通り騒いで途中で抜けてやろうっと。

| ベンテン/ダークハンター | 23:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ベンテンの日記 第2回

◆笛鼠ノ月 13日
今回はマミヤから日記を渡されたのでまた今日からアタシが担当。
まあ、前のページを見るとマミヤじゃなくてたまから渡されたことになるんだろうけどね。

さて今日はアタシは探索組だったのでそっちの話になるかね。
ちょいと気になる話もあるけどそれは明日にしよう。

今日は8Fの探索だったんだけど、まあ特に書くこともないかね。
なんせあのサラマンドラのフロアだから。書くことがあるほうが厄介だよ。
アイツはもう、何PT潰してきたか分からない凶悪なヤツだからね、今のアタシ達じゃ関わるだけ命のムダだ。
こないだ話に書いた昔ブイブイ言わせてたギルドの時代だって、そのギルドは避けてたよ。
なんとかなるのとならないのがいるっていうのくらいは分かる連中だったからね。
でも、道を切り拓いたヤツが分かっても、その道を通った人間が分かるかどうかは別問題だからね。
そのギルドに追いつけ追い越せでやってた連中にとっちゃあ、そりゃまあ、「あのギルドが避けたほどの強敵、倒せば一気に名声を」っていうのは分からんでもないんだけど…ね。
まあ、偉そうなこと言っても、そのギルドだって最後は自分の力量を見誤っておジャンだったわけだし、いつの時代も、どんなヤツも最後に命運を分けるのはそれこそ「運」なのかもね。
運命とか命運ってのは深いよね。命を運ぶというか、命は運任せというか、とりようによってはその人の人生観を表しちまうかもしれない言葉だ。
ちなみにアタシは、この言葉の意味は「命と運は同じ意味」だと思うね。温暖とか緩慢とかそういう、同じ意味を並べて強調する言葉。まあなんていうか、説明は長くなりそうだから聞きたいやつは酒場で一杯オゴってくれたら考えるわ。

◆笛鼠ノ月 14日
さてさて、今日は探索組から外れて一日特に予定もないので昨日書いておいた「気になる話」でも書いておこうかね。
気になるってのはまあ、このギルドの人間関係みたいな話さ。一匹人間じゃないのも混じってるけど。

どうも、このギルドは大所帯のせいか何グループかに分類できる気がするんだよね。
まあ、赤の他人同士の集まりだから相性のいい悪いもあるだろうし、そのグループごとが反目したりしなきゃいい効果も生むから別にいいけどね。
とりあえずアタシが思ってるのは
・アーシャとシハルツ:この二人は姉妹みたいだね。まあ、年齢的にアーシャが甘えちゃうのは分かるんだけど、シハルツが思いのほかしっかりしてるので安心かね。
・ノージさんとモリーノ:この二人なんでつるんでる…というか一緒にいることが多いのかと思って過去の日記をパラパラと見てたら、なるほど頭が上がらないわけだ。ノージさんもうちょっとお手柔らかにしてあげてくださいね。モリーノはなんというか、頑張りな…
・アタシとマミヤ:まあ年長女性組というか、飲み仲間というか。気が合うかって言われるとそうでもない気はするんだけど、飲んでてヤな相手じゃなけりゃOKだよね、マミヤ。
・ノダとさくら:で、この二人が問題なんだけど。こないだの休暇日、一緒に街歩いてたんだけどさ、あれ、なんで?今度ゆっくり聞かせてもらうからね、さくら。
いやまあ、さくらの性格上…ないわよねえ

さてと、ここまで書いてきた結論だけど、コーエンとクジョー!あんたら自分の世界にこもり過ぎ!
こないだのキマイラ討伐記念パーティーを見れば、根はそんなじゃないってのよくわかるのにまったく!
あとアタシらも含め特定の人としか話さなすぎだね、こりゃアタシも反省。
アタシもノダやモリーノと喋るのは専ら説教だもんね…たまにはあいつら連れて飲みに行くか!

…書いといてなんだけど、アタシは飲むことばっかだね。反省。
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◆笛鼠ノ月 15日
今日も留守番組。探索組は9Fに差し掛かったらしいね。
そっか、そろそろ10Fか、こないだ吹っ切ったつもりだったけどやっぱりなんというか、自分と重ねちゃうねぇ。
まあ、この日記でいろいろとぶっちゃけてるからきちんと読んでる連中にはバレバレだろうけど、このギルドはニブチンが多いからねえ。
まだ教えてやらないよ。
それこそ、10Fを越えたら考えてやらんでもないかな。
多分、このペースなら次に日記が回ってくるころには越えてるだろうね。
次回をお楽しみにってヤツだね。

にしても、早いね、まだ1ヵ月半だってのに。ちょっと、不安になるね。

| ベンテン/ダークハンター | 10:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ベンテンの日記 第1回

◆皇帝ノ月 25日
アーシャから日記を渡されたので今日から3日、アタシが担当するよ。
みんなしてるみたいなので一応自己紹介しとく。ベンテンだ。
多分歳はあんたらの中で一番上…ああ、ノージさんは別ね。
趣味は読書と晩酌、ってほどおとなしいものでもないわね、アルコールに逃避してるだけ。

さて、今日の探索はアタシの出番はなし。
4Fで3日クエストの、おっと、未経験の人には説明しとかないといけないね、3日クエストってのは定期的に出される魔物討伐のクエストで、低階層の冒険者の負担軽減のために力のあるギルドに依頼して魔物の絶対数を減らそうってクエストさ。
本来こういうのは衛士の人がやったりするもんだけど、公的な人間には人手不足という名の制約がつきまとうからいつからかこの街に集まる冒険者から選出することになったと聞いたわ。
事実、酒場でクエストの形を借りて出されてはいるけどほとんど公宮のミッションと変わらないし。

まあ、なんでこんなことに詳しいのかっていうのはもう少ししてから教えてあげるよ。
モリーノのバカも書いてたけど、大人の女には秘密があったほうが魅力的じゃない?

大分遅くなって帰ってきた一行に聞いたけどいい感じだったらしいね。
うん、アタシもそう思うよ、このギルドは強い。
ひょっとしたら3日クエストにはアタシはいかないかもしれないけど、大丈夫だと確信してる。

◆皇帝ノ月 26日
今日も留守番なので、少しだけコラムみたいなもんを書いておく。
とあるギルドの昔話なんだけど、そのギルドは生意気な小娘がリーダーの新進気鋭のギルドでね、まだ今ほど樹海探索のバックアップが完璧じゃなかった頃にあったギルドさ。
そのギルドは樹海の迷宮に対してしり込みする冒険者をバカにしながらどんどん探索を進めていった。
もちろん、危険もあったし、今みたいに衛士があちこちに配備されていたり公宮が認めてるわけじゃないから完全に私的な冒険だよね。
それまでにも樹海に挑むやつらはいたけど、みんなその未知の空間と凶悪な魔物達に怯えて辞めちまった。
でも彼女たちのギルドは違ったね。埋もれた道を切り開いて、立ちふさがる魔物を蹴散らして、そうだね、大体10階を越えた辺りかな、アイツがいたのは。

その時もその子らは怯まなかった。階を上がるごとに強くなる魔物には慣れていたし、当然上に行くほど初めて見る魔物だらけで、そいつもそんな中の一匹だとたかをくくっていたんだね。
剣を交えれば分かるはずだった、力の差ってヤツを。もちろんわかったろうね、それでも認めなかったんだ。
自分たちは強い、今までもこんなピンチはあったけど乗り越えてきた。それが自信でなく、慢心だってことにすら気づかなかった。
そして、彼女を残してギルドは全滅した。

それ以来、彼女は冒険に出る事もなく、かといって冒険以外に取り得もないので他の職にもつかず、誘われても断って、ただただ「自分は冒険者だ」っていう無駄な意地だけを持っていじけ続けてた。
ひょっとしたら、今でもギルド本部の隅で膝かかえてブツクサ言ってるのかもしれないね、そのバカな女は。

この話の教訓?まあ、冒険者ってのは臆病なくらいがちょうどいいってこと。それと、仲間を一番に思いやれて、どんなに批難されようと逃げることが出来るヤツじゃなきゃリーダーをするべきじゃない、ってことさ。
まあ、頭の片隅にでも止めておいてくれると、お姉さんうれしいなあ、とか言ってね。

◆皇帝ノ月 27日
…5Fでヤツを見た。
公宮からミッションを受けたときは耳を疑ったけど、本当にいた。
確かに昔に比べて低階層に凶暴なのが増えたなとは思ったけど、アレが原因というのは信じられなかったというか信じたくなかったというか。
正直アタシは怖い。
遠くからアレを見ただけで震えが止まらなかった。
自分の力量を正確に把握して退いたノダは褒めていいと思う。多分、あのまま戦っていたらアタシは確実に足を引っ張っていただろうしね。

さっき、さくらから酒場に誘われた。
珍しいこともあると思ったけど、どうやら未成年組も含めて女性全員で行こうということらしい。
なるほど、ノダの入れ知恵かな?
帰ってきたら男性陣のために内容を少しだけ書いておく。
ただ、オンナのヒミツってやつもあるだろうから必要なことだけね、わかった?特にモリーノ。


ただいま。
酔ってるので文章おかしかったらごめん。
さくらの言葉はすごく痛くてマミヤはいい子だった。
モモはきっといい女になるし、アーシャとシハルツもいいコンビだ。
アタシはどうだろう、どうかな、あの頃から変わってないのかな、前に進めるのかな。
進んでもいいのかな。
さくらの言葉だけ書いとく。
「命は惜しくて当然です、女だから体に傷がつくのもイヤです。私はそんなこと考えないように育ちましたけど、ないとは言いません。皆さんにそうなって欲しいということでもありません。ただ、同じ死ぬなら悔いなく死にたい。冒険者を名乗る以上、冒険の中で死にたい」
死中に生き様を見つけると言われるブシドーらしい言葉。
あいつらはどうだったんだろう。
あのころのアタシはどうだったんだろう。


やるだけやろう。
今のアタシはリーダーじゃない。リーダーを信じ、サポートするのが自分の役目だと思っている。
あいつらもそんなことを考えていたのかもしれない。
リーダーがアタシを勧誘した時の言葉を思い出した。
「お姉さんの力が必要なんです!きっと楽しいです!いや、無理やりにでも楽しませますから!」
この一ヶ月、楽しくない日なんてなかった…でも、あいつらに悪くて、楽しめなかった。
これが終わったら、あいつらの墓の前で言ってやろう。
「アタシはこっちで楽しんでるから、もう少し待ってて」って。
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| ベンテン/ダークハンター | 01:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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