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ゆぐどらぐらし

世界樹の迷宮2のプレイ日記のようなキャラ日記

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ベンテンの日記 第3回

◆王虎ノ月 8日

日記が回ってきたけどアタシは今日は待機組。
ちょっと前までは「しょうがないねえ」なんて言ってたんだけど今日はダメだね。
どうにもさ、うずくんだよ体が。

ずっと忘れてた感覚だね。
あの空の城を見てからなんかこみ上げてくるんだよ。
「憧れ」と「怒り」がね……

そういえば、前の日記に書いてたっけ。
10Fを越えたら教えてあげるって……

まあ、ヒントはいろんな人が言ってるし、細かくはいいよね。
昔、前にこの樹に挑んで、全滅したってだけの話だし。
その時のアタシはまだハタチのガキで、そのガキについて来てくれた皆を全滅させて、おめおめと生き残って……
ずっとギルド本部でくすぶってたんだよ。

挑むことも、頼ることも、進むことすら放棄したくせに冒険者であることを捨てられずにいたところを強引に引っ張り上げたのがあのボウヤってわけさ。

最初はさ、あのコに自分を重ねてたんだよ。
勢い任せで、危なっかしくて、目ばっかりキラキラさせてさ。どっかのバカの若いころみたい。
先輩冒険者として心得みたいなものだけでも叩きこんで出てってやろうって思ってたんだけどね……
いつからだろ、すっかりこのギルドのご意見番みたいになっちゃってさ、それを悪くないって思いだしたのは。
マミヤも書いてたっけ……ここが家なんじゃないかと思いはじめたんだよね。

でも、そうしてこのギルドの存在がアタシの中で大きくなるにつれ「フライツァイト」、前のギルドのことを忘れてしまうような気がして怖かったんだよ。マミヤに言った「死に場所を探してた」ってのはこの頃かね。大体7.8Fを探索してたころさ。
結局前のギルドのことも引きずるし、今のギルドも失いたくないっていうどっちつかずの状況に勝手に追いこまれてたんだ。
でも、いくつかの出来事があってさ、考え直すようになった。
ひとつは、キマイラを倒したこと。
これは単純にトラウマを乗り越えたってとこかね……ちょっと期待してたこともあったんだけど、さすがに10年の歳月はそれを許すようなもんじゃなかったね。

もうひとつは、アーテリンデとの一件。
あのコはさ、もう一人のアタシだね。
もしも、前のギルドの仲間がバケモノに作りかえられてそこにいたら、同じことをしたんじゃないかと今でも思うよ。

あとはあの天空の城を見つけたことだね。
あの圧倒的な未知の物を見て、燃え上がっちゃったんだよ。
一度は消えたと思ってた「冒険心」ってのがさ。
確かにオーバーロードの一件はあるけど、単純に誰一人入った事のない場所を探検したいっていうのはウソつけない冒険者の性分だよねえ。

で、最後にもう一個あるんだよ……
一昨日と昨日の探索でさ、23Fに行ったじゃない。まだ行ってない人はわからないかもしれないけど、そこには明らかに人造の兵士ばかりが闊歩してたのよね。
つまり、あそこをうろつく兵士の数だけ冒険者の亡骸が弄ばれてるってことでしょ?
実はさ……10年前に死んだアタシの仲間、一人だけ墓に入ってないんだよね……

オークっていうバカ野郎でさ。
今のうちのギルドで言うと……あー、いないね。堅物でフケ顔で……ホントバカ野郎。
パラディンだったんだけど、いつだって進んで仲間の盾になるヤツで。危なっかしくてさ。
まあ、マミヤも同じく危なっかしいから目をはなせない……ってのは多分余計なお世話なんだろうけど。
ま、それは置いといて、オークの話だね。
あの日、キマイラがうちのギルドを襲ったあの日、アタシは仲間の手で逃がされて一人街に戻った。
ギルド本部もなかったし、酒場だって今みたいな場所じゃなかったし、何よりあの時期一番強かったのがうちのギルドさね。
だから、まだ国を挙げての調査をしてなかった時期にアタシは公宮に飛び込んだ。
床に頭をこすりつけ、自分達の冒険の成果、今うちらが提供してる情報と同じようなものを差し出して懇願した。
あいつらを助けてくれ、ってね。

もちろん渋い顔はされたけど、腕自慢の騎士が数人名乗り出てくれた。
彼らを伴ってアタシはもう一度10Fへと行った……けど、そこにはもうキマイラはいなかった。
ただ、道を塞ぐように折り重なったアイツらの亡骸があるだけだったんだよ。
そしてその中に、オークの死体はなかったんだよ。

あの時は、キマイラが死体を持って行ったのかと思ったんだよ。
だから、5Fでキマイラを倒したときちょっとだけ期待したんだ。アイツの遺品でも体につけてるんじゃないか、なんてさ。
でも、アーテリンデの話を聞いて、そうじゃない可能性を考えはじめた。そうあって欲しくないとは思いながらも、ね。
実際、オーバーロードがどういう基準で冒険者を集めてるかは知らないし、本当は別の魔物が死体を持ってっただけかもしれない。
それでも心のどこかで「魔物の中にオークがいるんじゃないか」と思い続けるなんて、バカらしいことにどこかでけじめをつけたかったんだ。
だから、23Fの魔物の1匹目を倒すとき、耳元でそっと「さよなら」って囁いてやった。
そしたら、そしたらさ……多分気のせいか幻聴だよ、もちろんわかってる。
でも聞こえたんだよ確かに
「ありがとう」
って。
よくわかんないけど、これでいいんだって、ようやくアタシの中で前のギルドのヤツを全員弔ってやれたと、そう思ったよ。
だからもう悩まないし、あいつらに後ろめたく思うこともない。
「元フライツァイトのリーダー」なのは変わらないけど、胸を張って「オーガ・サーカスのご意見番」だって、名乗っていくよ。

カッコ悪いこと書いちまったかねえ。
まあいいよ、読むのがアンタらならさ。そう思えるようになったのだって、結局はアンタら皆のおかげなんだしね。
あ、そうそう、今後のことについてちょっと思うことがあるからまた明日にでも書くわね。

◆王虎ノ月 9日

さて、昨日書いた「今後について」のことだけどさ、まあ同じ内容を明日ミーティングでも言うけどメモ代わりに書いておくよ。
現在アタシらが到達しているのが24F。
ついに昨日ジャガーノートとかいう23Fの門番を倒したっていうし。

そしてそこで聞いたっていうオーバーロードの台詞。
あとはそうだね、まあ入り口から見た外観とかから考えるに、頂上は目の前だと考えるんだよね。
でも24Fに入っても何もなかったと聞くんで、おそらくは25Fが最上階……
泣いても笑っても、そこでオーバーロードを倒せばこの冒険はひとつの終わりを迎えるはずだよ。

そこで、なんだけどさ。
まず探索について、少し集中強化をすべきだと思うんだよね。
方法はリーダーに任せるけど、23Fの兵士に苦戦する状態でそれを作ったやつに勝てるとは思えないし、やっとかなきゃいけないと思う。


あともうひとつ、この日記のことなんだけどさ、今アタシが3回目を書いてるじゃない?
まだ3回目を書いてないのがノージさんと、まあ一応たまもだね。
その二人が書き終わったら、1日1人で12日回さないかね?
理由は上にも書いた通り、この冒険が終わりに近づいてるから。
前のほうにも書いてる人いたけど、これが終わったらどうするだとか、ここまでの冒険での思い出とか。
そういうのって形に残したほうがいいんじゃないかと思うんだよ。
アタシの話で悪いけどさ、何にも残ってないんだよね。アタシが昔冒険した証ってのが……
ちょっと寂しいじゃない?
だからワガママかもしれないけど、そうしてくれないかねぇ?

◆王虎ノ月 10日

今日もまた探索組じゃなかったんで昼間はウロウロしてたんだけどね、ちょうど本部の前を通ったときにギルド長に捕まったんだよ。
「なあベンテン、お前のところのギルド、何かしているか?」
って急に聞かれて全く意味わかんなかったんだけど、何やら今日の探索組が出掛けに「すぐ見つけてきますから」とか言って出かけたらしいって言うんだよ。
アタシは昨日受けたクエストの内容知ってるからそこでピンときたね。
「アンタから頼まれたはずの探し物をしてるんだよ」って。
そしたらアレは「探し物?」って不思議な顔してたんだけどさ、ちょうどそこにウチの連中がやってきて「探し物」を渡したわけ。

あとはまあ、アレが照れながら「今度飲みに行く」とか言って適当にみんなを散らしてたけど、ありゃ兜の下は真っ赤だね。
皆が酒場へ報告へ行ったあと「恥ずかしいなら一緒に行ったげるよ」って言ったら「う……頼む」だってさ。
まったく素直じゃないったらありゃしないよね。

あれ、そう言えばアレと酒場で会ったことないけどどんな格好してんだろうね。
話じゃスカーフ忘れてったとか言ってたし、もしかしたら私服なのかね。
だとしたら、まあ意外と前向きなのかもね。酒場の親父は多分アタシより付き合い長いとは言え、男だからね。
男に素顔見せてるってのは脈ある……のかねえ。
まあいいや、せっかくだからマミヤも連れて行って一通り騒いで途中で抜けてやろうっと。
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| ベンテン/ダークハンター | 23:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑















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